2017年を振り返って。 判決・仕事・講演・趣味など。

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2017
年ももう終わりですね。
今年もブログを見てくださった皆様ありがとうございました。
今回は、2017年を振り返ってみたいと思います。
まずは2017年の注目判決から。

2017年の注目判決
結構インパクトのある判決がでました↓。特に最高裁の方。あんなに明確に書いてあっても均等侵害になっちゃうんですね。
3
24日:均等侵害が認められた「マキサカルシトール製法特許事件(最高裁)」
1
20日:延長された特許権の効力が後発品に及ばなかった「オキサリプラチン製剤特許事件(知財高裁大合議)」
今年は無効審判の審決も結構分析しました。以下のブログ記事とか。あとは講演で発表しました。
抗原も配列も限定のない改変抗体特許への無効審判で特許が維持された審決例
ハーセプチン用法特許の無効審判事例 ~後出しデータの参酌の可否~
用法用量特許の実施可能要件が明細書に記載のないコンピュータシミュレーションにより認められた審決例
2017年の注目バイオトピック
バイオ関係だとこういうのがありました。いろいろありましたね。
・抗PD-1抗体の特許侵害訴訟の和解(小野薬品+BMSとメルク)
・抗PCSK抗体の米国特許侵害訴訟(アムジェンとサノフィ)
CRISPR-Cas9のインターフェアレンス(ブロード研究所とカリフォルニア大)
・パテントダンス(アムジェンとサンド)
・スピンラザの日本承認(バイオジェン)
CAR-T細胞療法のFDA承認(ノバルティスのキムリア、ギリアドのイエスカルタ)
・抗がん剤のバイオシミラーの日本承認等(サンドのリツキサンBSの承認。日本化薬のハーセプチンBSの承認申請と中外製薬の訴訟提起。)
事務所のお仕事(SK特許業務法人)
今年も適度に仕事をしました。
内容としては、バイオ・医薬系の明細書作成、拒絶応答、内外・外内、調査、コメント・鑑定・審判・訴訟、セカンドオピニオン、特許情報収集・整理・分析など。
楽しい仕事ばかりでありがたいことです。
以下、備忘録です。
・明細書作成 ← 実施形態をどこまで書くかはなかなか判断が難しい。補正の根拠などのために書いておきたいけど、改良発明の不利益になるんじゃないかとか、均等で不利になるんじゃないかとか。
・拒絶応答 ← どこで検討やめるかも悩みどころ。みんなどうしてるのかな。
・内外・外内 ← 今年は外内ほとんどやってないので、来年はもう少しやろうかなぁ。
・調査 ← 安定。今年は新しい検索システムを試してみた。機能が豊富でいいんだけどちょっと高い。
・コメント・鑑定・審判・訴訟 ← 審査基準、判決、審決等のどの部分が後々使えるか、参考になるかわからない。全暗記はしなくていいので、たしかあそこにあったような・・・って感じで後から探せるようにしておくことが大事かな。
・セカンドオピニオン ← たまにあった。
・特許情報収集・整理・分析 ← こういう仕事もいい。勉強になるし。
講演など
講演や執筆もしました。
4
月:核酸医薬の論文が掲載された書籍(共著)が発刊。
6
月:医薬バイオEXPOでバイオ医薬特許の講演。
8
月:じほうさんからPharm Tech Japanの取材を受ける
9
月:製薬会社の団体からの依頼でバイオ医薬品の特許調査の講演。
来年は雑誌の連載記事を執筆する予定です。
その他
AIの話題も多い年でした。
特許業界で今のAIができること
ニュースまとめサイトつくってみました。
知財ニュース.com
医薬ニュース.com
趣味
バスケが楽しい1年でした。今年の目標にしていた3ポイントの確率向上に成功したのでよい年でした。やりすぎに注意。
海外ドラマも楽しい1年でした。1位はSUITS2位はワンス・アポン・ア・タイム、3位は12モンキーズかな。
抱負
来年はもうちょっと仕事と勉強をがんばろうかなぁと思います。
あと、たまには実家のある鹿児島に帰ろうと思います。
ではみなさん良いお年を。

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