特許メモ

特許メモ

カナダ特許庁費用のクレーム数加算の開始と医薬用途クレーム

カナダではこれまで特許庁費用のクレーム数加算(請求項数加算)がありませんでした。 クレーム数加算とは、特許出願のクレーム数の多さに応じて特許庁へ支払う費用が増える制度のことです。細かい条件は異なりますが、米欧日など多くの国でクレー...
特許メモ

「化学・バイオ特許の出願戦略(改訂9版)」で引用された判決11選

「化学・バイオ特許の出願戦略」(著者:細田芳徳氏)といえば、化学・バイオ特許実務をしている方の多くが目を通したことがある書籍だと思います。私もたしか特許業界1年目のときに読んだ記憶があります。 この書籍の改訂9版が昨年8月に発売さ...
特許メモ

PCT指定国は全指定で

PCT出願を行う際、特許事務所から出願人へ、指定国の「全指定」or「日本除外」の希望を聞かれることがあるかと思いますので、その点について書いてみます(全指定は、「日本を指定国に含む」や、「自己指定」とも言われます)。PCT出願の指定国は、み...
特許メモ

欧州特許庁の維持年金は高いが、10ヶ国にバリデーションするならそうでもないという話

欧州特許庁への特許出願では日米とは異なり、特許が登録になる前から維持年金費用が発生します。2018年2月時点では、欧州特許庁へ支払う費用は下記の通りです。分割出願にも親出願の出願日を基準として維持年金が発生します。(2020年4月に料金改定...
特許メモ

弁理士を主人公とした漫画「閃きの番人」

 弁理士会のホームページに弁理士を主人公とした漫画「閃きの番人」がアップされていました。弁理士及び弁理士の業務内容を社会人だけでなく学生も含めて幅広く知ってもらうべく、弁理士を主人公とした漫画「閃きの番人」を弁理士会ホームページ上...
特許メモ

siRNA、miRNA関連特許の登録件数増加中

siRNA、miRNA関連特許の登録件数の推移をざっと調べてみました。siRNA、miRNA関連の日本と米国特許の登録件数(該当年に登録された件数)の推移です。「登録:2000~2015年」×「タイトル・クレーム・要約」×「キーワード」で検...
特許メモ

核酸医薬特許に関する審査ハンドブックまとめ

【Q】特許庁のウェブサイトに特許・実用新案審査ハンドブックというものがありました。 結構な量ですが、核酸医薬の特許について解説している箇所はありますか?【A】あります。 審査ハンドブックは、審査業務の手続的事項や留意事項がまとめら...
特許メモ

休みの日の特許事務所

今日は土曜日でしたが、昼頃に会社(特許事務所)に行きました。 私より先に来て仕事をしている者が1名、後から来て夜9時を過ぎても残っている者が1名いました。 私の勤務している会社は完全歩合制なので、休日でも仕事をすればそのまま給与に反映されま...
特許メモ

めずらしい判決

<判決紹介>■コメント:めずらしい内容の判決がありました。とりあえず原告主張の取消事由をどうぞ。■判決抜粋:平成26年(行ケ)第10102号 審決取消請求事件第3 原告主張の取消事由審決には,以下のとおり,審決に至るまでの手続に違法な点があ...
特許メモ

PCT出願時に新喪例の手続きは必要ですか?

■Q. 新規性喪失の例外規定に関して質問があります。 このたび、特許出願X(発明A1)を優先権の基礎としたPCT出願(発明A1+A2)をする予定なのですが、つい1週間前、投稿していた発明A1+A2の論文が公開されてしまいました。&...
特許メモ

明細書作成と先行技術調査

特許出願の明細書には、始めの方に「背景技術」の欄があり、通常はそこに今知っている先行技術文献の情報を記載します。 そして、「課題」の欄以降で先行技術の課題・欠点を説明し、それを本願は解決できるんだ(差別化できているんだ)という話に持っていき...
特許メモ

審査官の気持ちになって明細書を作る

自分が審査官だったらどんな拒絶理由を打つかって考えながら明細書を作ると、よい明細書が作れます。  さらに、一晩寝かせるともっとよい明細書が作れます。
特許メモ

アイデア詰め込み型明細書と、あっさり型明細書

特許出願の明細書には、実施形態のアイデアがたくさん詰め込まれた明細書(アイデア詰め込み型明細書)と、そうでもない明細書(あっさり型明細書)があります。実施形態をたくさん書くメリットはいくつかありますが、その1つは、記載要件の拒絶に対応しやす...
特許メモ

先行技術との差別化

特許出願の明細書を作成する時には、いろいろ検討することがあります。今わかっている先行技術に対して本当に差別化できているかどいうか、この点を検討することが、あたり前ですが特に重要です。 新規性はあるけど、単に先行技術1と2の組合わせ...
特許メモ

クレームと実施例

特許の出願書類(明細書)には、発明の名称、クレーム、背景技術、課題、手段、実施形態、実施例などの欄があります。読み物としては、背景技術とか、課題とか、手段のところが面白かったりしますが、医薬・バイオ・化学分野でよい明細書を作るにはクレームと...
特許メモ

特許微生物寄託センター(NPMD)からの継続寄託リマインド

先日、特許微生物寄託センター(NPMD)から継続寄託の期限が近づいてきたことについて、リマインドのFAXがありました。前回継続時には特にリマインドはなかったので、最近方針が変わったのだと思います。期限管理は事務所内でももちろんしていますが、...
特許メモ

米国のタイトルにギリシア文字は使えません

■米国特許のタイトルには、ギリシア文字が使えないそうです。 αはAlphaにする必要があります。
特許メモ

米国のsmall entityは誤って主張しても免責可能

■米国では、誤ってsmall entityを主張した場合でも、不足額を払えば免責可能。  とはいっても、small entity料金の支払い時には、ライセンス関係に問題はないか、従業員数に問題はないか等をちゃん...
特許メモ

欧州の請求項加算(16個以上)は高額になりやすい

■欧州(EPO)では16 個以上の請求項1個に付き225 EUR (24246円)が加算されます。 例えば請求項が30個の場合、3375 EUR (363682円)が加算されることになります。そんなに払いたくないので、通常は補正で...
特許メモ

カナダのsmall entityは厳しい(特許規則3.02 条)

■カナダにも米国と同じように、スモールエンティティ(small entity)の制度があります。 出願人がsmall entityに該当すると、いくつかの特許庁費用が半額になります。 但し、条件は米国よりも厳しいです。 また過去の...