京都大学iPS細胞研究所(CiRA)のニュースリリースによると、遺伝子を特定しないiPS細胞の日本特許が成立したそうです。発明者は昨年ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授。
この連休はIPDLが止まっているので詳細は確認できませんが、クレームは下記とのことです。
▼特許請求の範囲:
以下の(1)~(3)の工程を含む、誘導多能性幹細胞の製造方法:
(1)ES細胞で特異的な発現または高発現を示す遺伝子、WntシグナルまたはLIFシグナルにより活性化される因子をコードする遺伝子、ES細胞の分化多能性維持に必須の遺伝子、およびそれらのファミリー遺伝子から、体細胞へ導入することにより内在性のOct3/4遺伝子及びNanog遺伝子を発現させる遺伝子の組み合せを選択する工程、
(2)工程(1)で選択された遺伝子の組み合わせを体細胞に導入する工程、および
(3)工程(2)で得られた細胞を培養する工程。
これまでの特許に比べて、かなり広範な遺伝子をカバーしています。
変則的なクレーム形式になっているので、全て上手くいったという訳ではないかもしれませんが、非常に価値のある特許になっていると思います。
存続期間は2026年12月6日まで。
・ニュースリリース
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/131220-203845.html
・関連ページ
http://biopatentblog.blog.fc2.com/blog-entry-81.html
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