話題のSTAP細胞の特許出願


先月末頃からSTAP細胞が話題になっています。 既にいろんなところでまとめられているのですが、参考までにここでも取り上げておきます。
Wikipediaここ
Natureここここ
PCT出願はここ(WO2013163296)。
PCT出願のクレーム12はこれ。 クレームは74まであります。

1. A method to generate a pluripotent cell, comprising subjecting a cell to a stress.
2. The method according to claim 1, wherein the pluripotent cell is generated without introduction of an exogenous gene, a transcript, a protein, a nuclear component or cytoplasm, or without cell fusion.
ISRの引例はこれ。
STAP_ISR
US2011/0070647は、東北大学 出澤真里教授のMuse細胞の特許出願です。 対応PCT出願はここで、請求項17には以下の記載があります。
17.  生体組織由来細胞を細胞ストレスに暴露し生き残った細胞を回収することを含む多能性幹細胞又は多能性細胞画分を単離する方法。
対応日本特許(登録)はここです。 「単離する」ことに特徴があり、リプログラミングするような技術ではないようです。
今後は、ヒト細胞でもSTAP細胞が作れるかどうか(仮に作れるのであれば、マウス細胞の場合と条件がどの程度異なるのか)が、学術的にも、特許的にも重要になってくると思われます。

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