昨日は、とある製薬会社の団体様からのご依頼で、バイオ医薬品の特許調査セミナーの講演をしてきました。講演タイトル・目次は下記のとおりです。講演時間は2時間40分(休憩15分含む)で、参加者は60数名で、会場はいっぱいでした。
前半の「2. クリアランス調査」では、調査の考え方・進め方を単純に解説するだけでなく、仮想事例を私の方で作った上で、実際に検索した結果を紹介しながら、具体的にどのように検索式を作るとよいかということも解説しました。さらに、バイオ医薬品の調査に特有の留意点がいくつかあるので、それらを解説しました。後半の「3. 無効資料調査」では、先日のバイオ医薬EXPOのときと同様に、バイオ医薬特許の異議申立・無効審判事例を紹介しました。ただ今回は検索事例をつけたり、調査の観点から何ができるかという点をより詳しく解説しました。
せっかく会場まで足を運んで頂きましたので、参加者の皆様が参考になったと思える点を何かご提供できていればなと思っています。---------------------------------------------------------------------------—
■タイトル
バイオ医薬品の特許調査手法と無効審判・異議申立への応用■目次
1. 基本事項のおさらい
1.1 バイオ医薬品とは
1.2 特許調査の種類2. クリアランス調査
2.1 クリアランス調査の基本
2.1.1 クリアランス調査とは
2.1.2 クレームが大事
2.1.3 バイオ医薬特許のクレームの例
2.1.4 抗体医薬特許に特有のクレーム限定の例
2.1.5 核酸医薬特許に特有のクレーム限定の例
2.2 抗PD-1抗体の調査事例
2.3 バイオ医薬品のクリアランス調査の留意点3. 無効資料調査
3.1 無効資料調査の基本
3.1.1 無効資料調査とは
3.1.2 実施例・実験結果が大事
3.1.3 鑑定的な観点で読む・探す
3.2 無効資料調査の異議申立・無効審判への応用
3.2.1 異議申立・無効審判の流れ
3.2.2 近年のバイオ医薬特許の異議申立・無効審判事例と検索例
3.2.2.1 アクテムラ製剤特許の無効審判事例
~ポリクロとモノクロを組み合わせるのは難しい~
3.2.2.2 オプジーボ用途特許の異議申立事例の無効審判事例
~多数列挙中の一行記載の弱さ~
3.2.2.3 ハーセプチン用法用量特許の無効審判事例
~シミュレーションが薬理データの代わりになる?~
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