医薬メモ

ハーセプチンのバイオシミラー、インドで発売(2014年2月)

ハーセプチンのバイオシミラー(CANMAb、Biocon Ltd)が、2月にインドで発売されるそうです。先発品の25%ディスカウントで入手可能。 詳しくはBiocon社のプレスリリースで。・Press Releases
顕著な効果

動機付けがあるとしても、顕著な効果により進歩性ありと判断された事例(シュープレス用ベルト)

<判決紹介>■コメント:動機付けがあるとしても、顕著な効果により進歩性ありと判断された事例。 無効審決取消。 ☆☆☆本件発明1と引用発明1の相違点は、前者の硬化剤が「ジメチルチオトルエンジアミン(以下、A)」であるのに対し、後者は「3,3′...
結晶特許

ファモチジン事件

<判決紹介>■コメント:ちょっと古いけど、ファモチジン事件。 結晶特許発明の技術的範囲を検討する上で参考になる事例。 裁判所は、出願経過等を考慮し、技術的範囲に属さないと判断した。☆☆☆☆■平成15年(ネ)第3034号 特許権侵害差止請求控...
結晶特許

ニカルジピン事件

<判決紹介>■コメント:ちょっと古いけど、ニカルジピン事件。 結晶特許発明の技術的範囲を検討する上で参考になる事例。 裁判所は、作用効果を考慮した上で、控訴人製剤は技術的範囲に属すると判断した。☆☆☆☆■平成14年(ネ)第1567号 損害賠...
用途特許

広告宣伝の内容から、被告化粧料は部分肥満改善用を満たすと判断した事例

<判決紹介>■コメント:被告化粧料が「部分肥満改善用」の構成要件を充足するかどうかという点について、広告宣伝(ウェブ、商品説明書)の内容から、充足すると判断した事例。 ☆☆■平成23年(ワ)第4836号 特許権侵害差止等請求事件■平成25年...
バイオメモ

京都大学、遺伝子を特定しないiPS細胞の日本特許成立

京都大学iPS細胞研究所(CiRA)のニュースリリースによると、遺伝子を特定しないiPS細胞の日本特許が成立したそうです。発明者は昨年ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授。この連休はIPDLが止まっているので詳細は確認できませんが、クレームは下...
特許調査

IPDLで「。」を検索する

クレームの末尾をどんな表現にするか迷うときがあります。例えば医薬品の場合、医薬品、医薬、医薬製剤、医薬組成物、治療薬、治療剤、改善薬、改善剤などの表現が考えられますが、「医薬品。」、「医薬。」のようなかんじで検索すれば、クレーム末尾にどの表...
顕著な効果

顕著な効果の主張が認められなかった事例(アテローム性動脈硬化症の治療剤)

<判決紹介>本願発明と引例発明の実験条件がそろっていないので、本願効果の顕著性を立証することができていない、と判断された事例。 拒絶審決維持。 ☆☆---------&...
顕著な効果

顕著な効果の主張が認められなかった事例(電磁波遮蔽積層体)

<判決紹介>顕著な効果の主張が認めらなかった事例。 裁判所は、「発明の効果の程度が厳密に予測できなければ直ちに進歩性を有すると認定されるわけではない。」、「作用の程度を厳密に予測することは困難であるとしても,一定程度の予測性はあるといえる。...
補正

減縮補正かどうかは明細書次第/哺乳動物の食欲抑制に有効な量のポリデキストロース/平成24年(行ケ)第10350号審決取消請求事件

<判決紹介>コメント: 請求項1の「食物摂取抑制有効量」を「食欲抑制に有効な量」に補正することが、「減縮」に該当するかどうかという点について、明細書の記載内容が考慮された事例。 裁判所は減縮に該当しないと判断した。 拒絶審決維持。 ☆■平成...
進歩性

確認実験に進歩性なし/薬剤A耐性ウイルス感染治療用の薬剤A’/平成15年(行ケ)第405号審決取消請求事件

<判決紹介>■平成16年09月16日、東京高等裁判所■原告: シャイアー バイオケム インコーポレイテッド■被告: 特許庁長官■特許出願: 平成7年特許願第527244号■請求項1: ヒトにおいて,2-ヒドロキシメチル-5S-(シトシン-...
引例

優先日前の意に反する公知はNG/平成7年(行ケ) 第148号審決取消請求事件

■平成9年03月13日■原告: セントレ・ デエチューデ・プール・ランダストリエ・ファーマセテイク■被告: 大原薬品工業株式会社 等■特許: 特許1072819■請求項1: 次式..式......別紙A (式中Xは酸素原子または硫黄原子を表...
ジェネリック

米国最高裁の判決(ジェネリック製薬会社に患者が製品欠損を理由に訴訟できないとする判決)

■医薬ニュースを紹介します。米国でジェネリック医薬に関する重要判例が続いています。今回は、患者がジェネリック医薬で重篤な副作用がでた場合、ジェネリック製薬を訴訟できないとする米国最高裁の判決が5対4で出ました。背景としてあるのは、FDAがジ...
ジェネリック

Pay-for-delayに関する米国最高裁の判決(ブランド薬メーカーを反トラスト法で当局が訴訟することを承認)

■医薬ニュースを紹介します。最近のトレンドとして、ジェネリック医薬販売会社がブランド医薬の特許無効を訴えた場合、ブランド医薬販売会社がブランド品の販売延長をするために、ジェネリック医薬販売会社に逆に補償金を払うというプラクティスがありました...
併用医薬

併用投与の特許、添付文書を考慮しても非侵害/アクトス/平成23年(ワ)第19435号, 同第19436号各特許権侵害差止等請求事件

<判決紹介>■平成25年2月28日判決言渡、東京地方裁判所■原告: 武田薬品株式会社■被告: 日新製薬株式会社 等■特許: 特許3148973、特許3973280■請求項1 (本件第1特許):(1)ピオグリタゾンまたはその薬理学的に許容しう...
併用医薬

組み合わせてなる医薬の技術的範囲/アクトス/平成23年(ワ)第7576号, 同第7578号各特許権侵害差止等請求事件

<判決紹介>■平成24年9月27日判決言渡、大阪地方裁判所■原告: 武田薬品株式会社■被告: 沢井製薬株式会社 等■特許: 特許3148973、特許3973280■請求項1 (本件特許A):(1)ピオグリタゾンまたはその薬理学的に許容しうる...
動機付け

主引例に副引例を組み合わせるには動機付けが大事/大豆イソフラボン/平成24年(行ケ)第10284号審決取消請求事件

■平成25年3月27日判決言渡■原告: 有限会社大長企画■被告: 特許庁長官■特許出願: 特願2002-303877■請求項1: A.シムノールまたはシムノール硫酸エステルB.大豆イソフラボンまたは大豆イソフラボン配糖体C.クルクミンのA,...
動機付け

公知技術が多いなら動機付けが重要/包装用アルミニウム箔/平成22年(行ケ)第10273号審決取消請求事件

■平成23年3月8日判決言渡■原告: 日本製箔株式会社■被告: 特許庁長官■特許出願: 特願2003-372727号■請求項1: 少なくとも下記手段及び装置を具えた外観検査装置を用いて,アルミニウム箔製包装体を製造する際に用いるアルミニ...
阻害要因

設計的事項に阻害事由は認められない/冷却システム/平成21年(行ケ)第10273号審決取消請求事件

■平成22年4月27日判決言渡■原告: 古河電気工業株式会社■被告: 鴻海精密工業股份有限公司■特許: 特許第2995176号■請求項1: バーリング加工孔を複数個設けたフィンからなるフィン群と,上記フィン群のバーリング加工孔を貫通してプレ...
進歩性

確認実験には進歩性なし/平成15年(行ケ)第405号 審決取消請求事件

■平成16年9月14日口頭弁論終結 ■原告: シャイアーバイオケムインコーポレイテッド ■被告: 特許庁長官 ■特許出願: 平成7年特許願第527244号 ■請求項1: ヒトにおいて,2-ヒドロキシメチル-5S-(シトシ...