方法特許

方法クレーム中の手段が引例と同じでも、用途限定により新規性があると判断された事例(フタロシアニンの使用方法)

<判決紹介>■コメント:方法クレームにおいて、本願と引例の手段が同一であっても、用途限定があるために新規性があると判断された事例。 裁判所は、「芝草の密度,均一性及び緑度を改良するためのフタロシアニンの使用方法」の、「芝草の密度,均一性及び...
延長登録

ジェネンテックの延長登録出願に関する知財高裁大合議判決

<判決紹介>■コメント:遅ればせながら、知財高裁大合議判決。 クレームに「用法、用量」の記載が無くても、「用法、用量」の一部変更承認に基づいて特許権の延長登録が可能であるという主旨の判断がなされた。 拒絶審決取消。 ☆☆☆☆■平成25年(行...
進歩性

並列に記載されていることと、容易に置換可能であることは別次元の問題と判断された事例(イットリウムの使用)

<判決紹介>■コメント:先行文献に並列に記載されていることと、それらが容易に置換可能であることは別次元の問題と判断された事例。 拒絶審決取消。 ☆■平成25年(行ケ)第10277号 審決取消請求事件■平成26年8月27日判決言渡、知的財産高...
特許調査

JP-NET ファミリーベース検索に対応

特許調査システムのJP-NET(海外版)が、ファミリーベース検索に対応しました。ファミリーベース検索というのは、例えば1つの出願で米国、EP、中国の3ファミリーがあった場合、そのうち1つのみが表示されるというものです。どの国を優先表示させる...
医薬メモ

変わる武田薬品

武田薬品の社長兼COOに、元GSKのクリストフ・ウェバー氏が就任したそうです。 同社初の外国人社長です。このタイミングに合わせるように、1つ前の週刊ダイヤモンド(2014/6/28号)には「病める製薬 王者タケダの暗雲」という過激なタイトル...
特許メモ

PCT出願時に新喪例の手続きは必要ですか?

■Q. 新規性喪失の例外規定に関して質問があります。 このたび、特許出願X(発明A1)を優先権の基礎としたPCT出願(発明A1+A2)をする予定なのですが、つい1週間前、投稿していた発明A1+A2の論文が公開されてしまいました。&...
クレーム解釈

「含み」の程度について効果が考慮された事例 (ポリイミドフィルム)

<判決紹介>■コメント: 請求項1の「含み」の程度について、効果が考慮された(構成要件充足)。 また、メーカーへの譲渡(優先日前)が、相互に守秘義務を負っていたことを認めるに足りる証拠がないとして、公然実施に該当すると判断された(...
明確性

「甘味を呈さない量」が不明確と判断された事例(渋味のマスキング方法)

<判決紹介>■コメント: 「甘味を呈さない量」が不明確と判断された事例。 この事例はちょっと特殊条件下ではあるものの、こういう数値を使わずに量を限定する場合って医薬分野でもたまにあるように思います。 特に外内で。 有効審決取消。 ☆☆☆☆■...
特許メモ

明細書作成と先行技術調査

特許出願の明細書には、始めの方に「背景技術」の欄があり、通常はそこに今知っている先行技術文献の情報を記載します。 そして、「課題」の欄以降で先行技術の課題・欠点を説明し、それを本願は解決できるんだ(差別化できているんだ)という話に持っていき...
特許メモ

審査官の気持ちになって明細書を作る

自分が審査官だったらどんな拒絶理由を打つかって考えながら明細書を作ると、よい明細書が作れます。  さらに、一晩寝かせるともっとよい明細書が作れます。
特許調査

いいとこ取りの海外特許調査システム・・・がほしい。

昨年、事務所の日本・海外特許調査システム(有料)を見直し、システムを変更しましたが、最近、海外調査の方のシステム変更を検討しています。 販売店の方とも何度か打ち合わせをしました。各社提供のシステムによって良いところ、そうでもないと...
特許メモ

アイデア詰め込み型明細書と、あっさり型明細書

特許出願の明細書には、実施形態のアイデアがたくさん詰め込まれた明細書(アイデア詰め込み型明細書)と、そうでもない明細書(あっさり型明細書)があります。実施形態をたくさん書くメリットはいくつかありますが、その1つは、記載要件の拒絶に対応しやす...
特許メモ

先行技術との差別化

特許出願の明細書を作成する時には、いろいろ検討することがあります。今わかっている先行技術に対して本当に差別化できているかどいうか、この点を検討することが、あたり前ですが特に重要です。 新規性はあるけど、単に先行技術1と2の組合わせ...
特許メモ

クレームと実施例

特許の出願書類(明細書)には、発明の名称、クレーム、背景技術、課題、手段、実施形態、実施例などの欄があります。読み物としては、背景技術とか、課題とか、手段のところが面白かったりしますが、医薬・バイオ・化学分野でよい明細書を作るにはクレームと...
特許調査

特許調査会社と特許事務所の調査業務の特徴

一般的に、特許事務所では明細書作成とか、拒絶理由応答とか、翻訳とかが主業務ですが、特許調査も業務の一部として行なっています。ただ、特許調査に関しては、それを専門に(または主業務として)行なっている特許調査会社がたくさんあります(以下、特許調...
バイオメモ

話題のSTAP細胞の特許出願(続き)

最近、国内外の研究者・研究機関から、STAP細胞を再現できないぞっていう指摘が相次いでいるそうです。 実験条件にもよると思いますが、ニュース記事を見る限りでは、実際に作れたとしても再現性は低そうな印象を受けました。 特許的にもこれは好ましく...
特許調査

特許検索競技大会2013のフィードバックセミナーに参加しました。

21日に、特許検索競技大会2013のフィードバックセミナーに参加してきました。この大会は、機械、電気、化学・医薬分野に分かれて、検索技術を競う大会です。調査時間は4時間で、毎年1回開催されています。今回参加したセミナーは、その大会で出題され...
バイオメモ

話題のSTAP細胞の特許出願

先月末頃からSTAP細胞が話題になっています。 既にいろんなところでまとめられているのですが、参考までにここでも取り上げておきます。■Wikipediaはここ。■Natureはこことここ。■PCT出願はここ(WO2013163296)。■P...
論文・セミナー

医薬品の特許調査セミナーを開催しました。

先日ご紹介しました通り、1/31に医薬品の特許調査セミナーを開催しました。お忙しい中お越しいただいた受講者の皆様、誠にありがとうございました。セミナーでは、医薬分野に絞って、特許調査の具体的な進め方や、データベースの種類・使い方、調査事例を...
論文・セミナー

(1月31日) 医薬品の特許調査セミナーを開催します。

情報機構さんのHPでは以前よりご案内しておりましたが、1月31日(金)に、医薬品の特許調査セミナーの講師を務めさせていただくことになりました。セミナーの詳細は下記の通りです。 割引きチケットは、こちらからダウンロードできます。■日時: 20...