プロダクトバイプロセス

プラバスタチンNaのプロダクトバイプロセスクレームの最高裁判決

<判決紹介>プロダクトバイプロセス(PBP)クレームの最高裁判決がでました。 破棄差戻し、だそうです。大合議のときはあまり影響ないなと思っていましたが、これはちゃんと検討・対策しないとまずそうです。 これからいろんなところで解説さ...
メカニズム剤

訂正で入ったメカニズム剤の進歩性を判断した事例

<判決紹介>平成25年(行ケ)第10058号 審決取消請求事件■コメント訂正で入ったメカニズム剤(ヒト結膜肥満細胞安定化剤)の進歩性が争点。 主引例甲1には医薬用途(アレルギー性結膜炎)が記載されていて、甲4にはメカニズムが記載されていた。...
進歩性

背景技術の1文献と周知技術により進歩性が否定された抗体特許事例

<判決紹介>平成26年(行ケ)第10139号 審決取消請求事件(甲事件)平成26年(行ケ)第10085号 審決取消請求事件(乙事件)・平成27年4月13日判決言渡判決言渡、知的財産高等裁判所第3部・甲事件原告: スキャンティボディーズ・ラボ...
除くクレーム

経皮吸収製剤(物)の特許において、使用方法を除くクレームが減縮に該当しないと判断された事例

<判決紹介>平成26年(行ケ)第10204号 審決取消請求事件■コメント除くクレーム系ではまぁまぁ重要判決。 本件特許は経皮吸収製剤(物)の特許。 被告は特定の使用方法を除くように訂正をしたが、裁判所は訂正発明が技術的に明確とはいえないので...
顕著な効果

試験結果の信頼性が低いことなどから顕著な効果が無いと判断された事例

<判決紹介>平成24年(行ケ)第10419号 審決取消請求事件■コメント裁判所は、下記(1)~(3)などを考慮して本願発明には顕著な効果が無いと判断した。 審決取消。 ☆☆☆(1)甲16等によれば本願明細書に記載の試験結果(死亡率減少率68...
論文・セミナー

バイオ医薬品特許のセミナーを開催しました。

先日無事にセミナーを終えました。 お忙しい中お越しいただいた受講者の皆様、誠にありがとうございました。今回はバイオ医薬特許(特に抗体特許)のセミナーということで、タイトルに目新しさはありませんでしたが、内容的には独自の情報(調査・...
論文・セミナー

(2月25日) バイオ医薬品特許のセミナーを開催します。

2月25日(水)にバイオ医薬品の特許出願の留意点に関するセミナーを開催いたします。 分野は抗体医薬を中心に、RNAi、幹細胞、特許調査などです。 一般的な話にとどまらず、私自身が実務の中で気付いたことや、独自調査により見えてきたこ...
顕著な効果

HFO-1234zeとPOEの組合わせの顕著な効果が認められなかった事例

<判決紹介> 平成26年(行ケ)第10104号 審決取消請求事件■コメント原告は、HFO-1234zeとポリオールエステルの組み合わせに、優れた混和性及び安定性という当業者にとって予想外の顕著な効果があることを主張したが、認められなかった。...
結晶特許

結晶特許において回折角が一致しないので非侵害と判断された事例

<判決紹介>平成25年(ワ)第33993号 特許権侵害差止等請求事件■コメント結晶特許に関する新薬vsジェネリックの侵害訴訟。 先発品はリバロ(一般名:ピタバスタチンカルシウム)。被告製品の15本のピークの回折角のうち、9本がクレームの回折...
結晶特許

結晶特許において29条の2の拒絶審決が取り消された2事例

<判決紹介>平成25年(行ケ)第10285号、第10286号 審決取消請求事件■コメント引例の技術内容の認定に誤りがあると判断された。 ☆■抜粋・平成25年(行ケ)第10285号、第10286号 審決取消請求事件・平成27年1月22日判決言...
侵害

製品サンプルの一部が特許発明の構成要件を充足していても差止めが認められなかった事例

<判決紹介>平成24年(ワ)第15621号 特許権侵害行為差止等請求事件■コメント合金特許の特許侵害訴訟。 被告製品サンプルの中には、本件特許発明の構成要件を充足しているものがあったが、種々の事情を総合考慮して差止めが認められなか...
特許メモ

休みの日の特許事務所

今日は土曜日でしたが、昼頃に会社(特許事務所)に行きました。 私より先に来て仕事をしている者が1名、後から来て夜9時を過ぎても残っている者が1名いました。 私の勤務している会社は完全歩合制なので、休日でも仕事をすればそのまま給与に反映されま...
均等

マキサカルシトール製法特許の均等侵害が認められた事例

<判決紹介>平成25年(ワ)第4040号 特許権侵害行為差止請求事件■コメント新薬vsジェネリックの侵害訴訟。 製法特許ってだけでもハードル高めなのに、さらに均等侵害が認められたっていうレアな事例です。 クレームの出発物質はシス体で、被告製...
動機付け

直接的に明記されてなくても医薬用途発明が開示されていると判断された事例

<判決紹介>平成26年(行ケ)第10024号 審決取消請求事件■コメント1医薬用途発明の引例適格と、引例の組合わせの動機付けが争点になった事例。 前回は動機付け無しと判断された事例を紹介しましたが、今回はありと判断された事例です。&#1...
動機付け

Phase 2の投与時間を延長することに動機付けがないと判断された事例

<判決紹介>平成26年(行ケ)第10045号 審決取消請求事件■コメント引例1(Phase 2)の投与時間を延長することに動機付けがないと判断された事例。 引例は強め。本願は、ゾレドロン酸4mgの静脈投与時間が15分。引例1は、ゾレドロン酸...
WDR

抗体特許のwritten description requirementが争われた事例 (AbbVie v. Janssen, 2014)

<判決紹介>■コメント機能的に限定されたAbbVie社の抗体クレームがwritten description requirementを満たさず無効と判断されたCAFC判決。 ☆☆☆☆AbbVie社の特許はUS6914128とUS750448...
課題

課題が新規の主張が否定された事例

<判決紹介>■コメント:課題が新規であるとして進歩性を主張すると、自明の課題であると言われてしまうことがある。 拒絶審決維持。 ☆■判決抜粋:平成26年(行ケ)第10059号 審決取消請求事件平成26年12月18日判決言渡、知的財産高等裁判...
特許メモ

めずらしい判決

<判決紹介>■コメント:めずらしい内容の判決がありました。とりあえず原告主張の取消事由をどうぞ。■判決抜粋:平成26年(行ケ)第10102号 審決取消請求事件第3 原告主張の取消事由審決には,以下のとおり,審決に至るまでの手続に違法な点があ...
特許調査

無効審決 減少中。

特許庁の統計によると、無効審決が年々減少しています。・特許行政年次報告書2014年版 統計・資料編結構な勢いで減少しています。 進歩性の判断基準が緩くなってきているのか、審決予告後の訂正の請求が可能になったからか、たまたまなのか・・・。
引例

優先日後発行の2nd Editionの書籍は新規性欠如の引例にならないと判断された事例

<判決紹介>■コメント1st Editionの書籍が優先日前に発行されていたとしても、優先日後に発行された2nd Editionの書籍は新規性欠如の引例にならないと判断された事例。 ☆■判決抜粋平成25年(ワ)第14214号 損害賠償請求事...