ジェネリック

米国最高裁の判決(ジェネリック製薬会社に患者が製品欠損を理由に訴訟できないとする判決)

■医薬ニュースを紹介します。米国でジェネリック医薬に関する重要判例が続いています。今回は、患者がジェネリック医薬で重篤な副作用がでた場合、ジェネリック製薬を訴訟できないとする米国最高裁の判決が5対4で出ました。背景としてあるのは、FDAがジ...
ジェネリック

Pay-for-delayに関する米国最高裁の判決(ブランド薬メーカーを反トラスト法で当局が訴訟することを承認)

■医薬ニュースを紹介します。最近のトレンドとして、ジェネリック医薬販売会社がブランド医薬の特許無効を訴えた場合、ブランド医薬販売会社がブランド品の販売延長をするために、ジェネリック医薬販売会社に逆に補償金を払うというプラクティスがありました...
併用医薬

併用投与の特許、添付文書を考慮しても非侵害/アクトス/平成23年(ワ)第19435号, 同第19436号各特許権侵害差止等請求事件

<判決紹介>■平成25年2月28日判決言渡、東京地方裁判所■原告: 武田薬品株式会社■被告: 日新製薬株式会社 等■特許: 特許3148973、特許3973280■請求項1 (本件第1特許):(1)ピオグリタゾンまたはその薬理学的に許容しう...
併用医薬

組み合わせてなる医薬の技術的範囲/アクトス/平成23年(ワ)第7576号, 同第7578号各特許権侵害差止等請求事件

<判決紹介>■平成24年9月27日判決言渡、大阪地方裁判所■原告: 武田薬品株式会社■被告: 沢井製薬株式会社 等■特許: 特許3148973、特許3973280■請求項1 (本件特許A):(1)ピオグリタゾンまたはその薬理学的に許容しうる...
動機付け

主引例に副引例を組み合わせるには動機付けが大事/大豆イソフラボン/平成24年(行ケ)第10284号審決取消請求事件

■平成25年3月27日判決言渡■原告: 有限会社大長企画■被告: 特許庁長官■特許出願: 特願2002-303877■請求項1: A.シムノールまたはシムノール硫酸エステルB.大豆イソフラボンまたは大豆イソフラボン配糖体C.クルクミンのA,...
動機付け

公知技術が多いなら動機付けが重要/包装用アルミニウム箔/平成22年(行ケ)第10273号審決取消請求事件

■平成23年3月8日判決言渡■原告: 日本製箔株式会社■被告: 特許庁長官■特許出願: 特願2003-372727号■請求項1: 少なくとも下記手段及び装置を具えた外観検査装置を用いて,アルミニウム箔製包装体を製造する際に用いるアルミニ...
阻害要因

設計的事項に阻害事由は認められない/冷却システム/平成21年(行ケ)第10273号審決取消請求事件

■平成22年4月27日判決言渡■原告: 古河電気工業株式会社■被告: 鴻海精密工業股份有限公司■特許: 特許第2995176号■請求項1: バーリング加工孔を複数個設けたフィンからなるフィン群と,上記フィン群のバーリング加工孔を貫通してプレ...
進歩性

確認実験には進歩性なし/平成15年(行ケ)第405号 審決取消請求事件

■平成16年9月14日口頭弁論終結 ■原告: シャイアーバイオケムインコーポレイテッド ■被告: 特許庁長官 ■特許出願: 平成7年特許願第527244号 ■請求項1: ヒトにおいて,2-ヒドロキシメチル-5S-(シトシ...
組合わせ

アルカリ性化ニコチン製剤の口腔投与の進歩性/動機付けなし阻害要因あり/平成24年(行ケ)第10205号審決取消請求事件

■平成25年2月28日判決言渡■原告: マクニール・アクチェボラーグ■被告: 特許庁長官■特許出願:  特願2003-556064号■請求項1: ニコチン遊離塩基を含む液体医薬製剤であって,スプレーにより口腔に投与するためのものであり,...
クレーム解釈

用語(セルを開口させずに)の解釈において効果が考慮された例/平成22年(ネ)第10072号特許権侵害差止等請求控訴事件

■平成23年9月13日判決言渡■控訴人(原告): フジボウ愛媛株式会社■被控訴人(被告): 株式会社FILWEL■特許: 特許第3697963号■請求項1: A  ベース層と該ベース層の上に積層した軟質プラスチックフォームで作られ...
医薬メモ

抗体-薬物複合体(ADC)の新規がん治療薬KadcylaをFDAが承認

■医薬ニュースを紹介します。FDAは進行乳がんの新規治療薬を承認しました。抗体医薬のHerceptinに化学療法剤のDM1を結合した新規治療薬Kadcyla(trastuzumab emtansine or T-DM1)です。進行性乳がんの...
バイオメモ

山中教授のiPS細胞特許をいくつか

■昨年のバイオ業界の一番の話題は、山中教授のノーベル賞受賞だったと思います。今回は、山中教授のiPS細胞関連の特許をいくつかご紹介します。「特許4183742【請求項1】体細胞から誘導多能性幹細胞を製造する方法であって、下記の4種の遺伝子:...
医薬メモ

抗凝血剤EliquisをFDAが承認

■医薬ニュースを紹介します。FDAは抗凝血剤Eliquis (Bristol-Myers SquibbとPfizerの共同)を承認しました。心房細動(atrial fibrillation)の患者の脳梗塞と血栓とを防ぐ薬剤で、対象...
医薬メモ

慢性骨髄性白血病の治療薬IclusigをFDAが承認(グリベック耐性の原因であるBCR-ABLのT315I陽性患者に有効)

■医薬ニュースを紹介します。慢性骨髄性白血病(CML)の治療薬で、フィラデルフィア染色体により形成されるBCR-ABLを阻害する新しい分子標的薬Iclusig(Ariad Pharmaceuticals社製)がFDAで承認されました。第一選...
日常

PC作業をちょっと効率化するRazer Taipan

■Razer Taipanは、ボタンが9個あるマウスです。これです。使ってみた感じ、かなりいいです。 ライトは設定で消せます。LogicoolやRazer等で、ボタンの多いマウスがいろいろ販売されいますが、軽さや、補助ボタンの位置...
日常

PC作業をちょっと効率化するStrokeIt

■特許の仕事は、ほとんどが文章を書く作業です。 PCの前に座っていることがほとんどです。 そのため、できるだけPC作業を効率化すべく、日々気をつけています。 というわけで今回は、PC作業をちょっと効率化するStrokeI...
医薬メモ

製剤化法が異なるジェネリック薬の薬効がブランド薬(抗うつ薬WellbutrinXL)より劣る/FDAがジェネリック薬の審査を検討

■医薬ニュースを紹介します。グラクソ・スミスクラインが販売する抗うつ薬WellbutrinXLのジェネリック製剤を、Impax and Teva Pharmaceuticalsが販売していましたが、そのジェネリック製剤の薬効がブラ...
サポート要件

アルナイラムのTuschl II特許に対する無効審判の結果は一部無効 /無効2011-800121

■アルナイラム社(Alnylam Pharmaceuticals, Inc.)のTuschl II特許(JP4095895)に対する無効審判の結果がでました。 ☆☆☆■審判番号: 無効2011-800121■特許番号: 特許409...
周知技術

L-アスコルビン酸とグルコサミンが共に美白剤として知られているからといって、それだけでL-アスコルビン酸をグルコサミンで置き換えることが容易とはいえない/平成24年(行ケ)第10005号審決取消請求事件

■平成24年9月24日判決言渡■原告: 帝國製薬株式会社■被告: 特許庁長官■本願: 特願2001-317930■請求項1: 少なくとも水溶性高分子化合物2~30重量部,水20~80重量部,架橋剤0.01~5重量部,およびpH調整剤0.5~...
引例

引例実施例が2回投与だとしても、引例には単回投与が開示されている/平成23年(行ケ)第10352号審決取消請求事件

■平成24年8月28日判決言渡■原告: ファイザー・プロダクツ・インク■被告: 特許庁長官■本願: 特願2003-509957■請求項1: マイコプラズマ・ハイオニューモニエ(Mycoplasma hyopneumoniae)の感染に起因す...