侵害

<東京地裁/レミッチOD錠後発品の特許侵害訴訟> 有効成分はナルフラフィンのフリー体ではなく、ナルフラフィン塩酸塩であると判断された事例

判決紹介 ・平成30年(ワ)第38504号 特許権侵害差止等請求事件(A事件) ・平成30年(ワ)第38508号 特許権侵害差止等請求事件(B事件) ・令和3年3月30日判決言渡 ・東京地方裁判所民事第47部 田中孝一 横...
延長登録

<知財高裁/レミッチ用途特許の延長登録無効審決の取消訴訟> 有効成分はナルフラフィンのフリー体、ナルフラフィン塩酸塩の双方であると判断された事例

判決紹介 ・令和2年(行ケ)第10098号 審決取消請求事件 ・令和3年3月25日判決言渡 ・知的財産高等裁判所第2部 森義之 眞鍋美穂子 熊谷大輔 ・原告:東レ株式会社 ・被告:沢井製薬株式会社、ニプロ株式会社 ・特許3...
AI

AI・人工知能分野の特許登録件数が増加中!

先日、「特許事務所ランキング(AI・人工知能編、2020年)」という記事を作ったときに気づいたのですが、AI(人工知能)関連特許の登録件数が結構な勢いで伸びています。 グラフにすると下記の通りです。棒グラフが「AI関連分野」の登録...
抗体特許

<抗PCSK9抗体特許の無効審判> 競合抗体特許のサポート要件・実施可能要件等が認められた審決例(2回目)

審決紹介 ・審判番号:無効2020-800011 ・審判請求日:2020/02/12 ・審決日:2021/04/07 ・審判官:田村聖子 山本晋也 長井啓子 ・請求人:リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッ...
動機付け

<知財高裁/レミッチ用途特許の審取訴訟> Cowanらの複数の文献は技術的裏付けの乏しい一つの仮説に過ぎないとして、動機付けにならないと判断された事例

判決紹介 ・令和2年(行ケ)第10041号 審決取消請求事件 ・令和3年3月25日判決言渡 ・知的財産高等裁判所第2部 森義之 眞鍋美穂子 熊谷大輔 ・原告:沢井製薬株式会社 ・被告:東レ株式会社 ・特許3531170 ...
特許メモ

「化学・バイオ特許の出願戦略(改訂9版)」で引用された判決11選

「化学・バイオ特許の出願戦略」(著者:細田芳徳氏)といえば、化学・バイオ特許実務をしている方の多くが目を通したことがある書籍だと思います。私もたしか特許業界1年目のときに読んだ記憶があります。 この書籍の改訂9版が昨年8月に発売さ...
新規性

<知財高裁/IL-2改変体特許の審取訴訟> 内在していた効果で新規性が認められた事例

判決紹介 ・令和元年(行ケ)第10076号 審決取消請求事件 ・令和2年12月14日判決言渡 ・知的財産高等裁判所第2部 森義之 眞鍋美穂子 熊谷大輔 ・原告:エフ.ホフマンーラ ロシュ アクチェンゲゼルシャフト ・被告:アム...
製剤特許

<知財高裁/パロノセトロン特許の審取訴訟> 24ケ月の貯蔵安定性で特定した製剤特許のサポート要件が判断された事例

判決紹介 ・令和元年(行ケ)第10136号 審決取消請求事件 ・令和2年12月15日判決言渡 ・知的財産高等裁判所第3部 鶴岡稔彦 上田卓哉 都野道紀 ・原告:ヘルシン ヘルスケア ソシエテ アノニム ・原告補助参加人:大鵬薬...
製剤特許

<知財高裁/セレコキシブ特許の審取訴訟> D90で特定した製剤特許の進歩性が判断された事例

判決紹介 ・令和元年(行ケ)第10137号審決取消請求事件 ・令和2年10月28日判決言渡 ・知的財産高等裁判所第4部 大鷹一郎 本吉弘行 岡山忠広 ・原告:日本ケミファ株式会社、ダイト株式会社 ・被告:ジー.ディー.サール,...
抗体特許

<ヘムライブラの米国特許侵害訴訟/CAFC> クレームの抗体がバイスペシフィック抗体を含まないと解釈した地裁判決が取り消された事例

判決紹介 Baxalta Inc. v. Genentech, Inc. (August 27, 2020, 2019-1527) 米国での侵害訴訟のご紹介です。 バクスアルタは、ジェネンテックの血友病治療薬ヘムライブラ(エミ...
薬理データ

<リリカ特許の無効審判> 医薬用途の訂正及び実施可能要件・サポート要件が認められなかった審決例

審決紹介 ・審判番号:無効2017-800003 ・審判請求日:2017/01/16 ・審決日:2020/07/14 ・審判官:滝口尚良 穴吹智子 井上典之 ・請求人:沢井製薬 株式会社 ・参加人:日新製薬 株式会社等 ・...
サポート要件

<知財高裁> サポート要件は課題解決の合理的な期待が得られる程度の記載があればOKと判断された事例

判決紹介 ・平成30年(行ケ)第10158号 審決取消請求事件(A事件) ・平成30年(行ケ)第10113号 審決取消請求事件(B事件) ・令和2年7月2日判決言渡 ・知的財産高等裁判所第3部 鶴岡稔彦 上田卓哉 石神有吾 ・...
補助金

ジェトロの「外国出願費用の助成」の受付は2020年7月27日(月)まで!

独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)から、外国出願費用の助成(中小企業等外国出願支援事業)の案内がでていますが、受付期間は、 2020年6月22日(月) ~ 2020年7月27日(月)17:00 (必着) となっています。 ...
論文・セミナー

バイオ医薬特許の論文とセミナー資料を公開しました。

これまでに執筆した論文とセミナー資料の中から、論文3つとセミナー資料1つを公開しました。 こちらのページで公開しています。 皆様の実務のご参考になれば幸いです。
論文・セミナー

(2月28日)バイオ医薬品特許の講演をしました。

2月28日(金)に東薬工のセミナーで講演しました。 タイトル等は下記の通りです。昨年の第3回バイオ医薬EXPOの講演内容のうち、訴訟関連に絞った上で、事例をアップデートしました。また、今回は製薬会社で特許実務に携わっている方のみが参加...
日常

引っ越してきました。

このブログは2010年に投稿を開始し、はじめはBloggerを使っていました。 その後2年くらいたったころに事務所でブログ開設が流行っていて、FC2ブログが推奨されていたため引っ越しました。 最近、過去に執筆した論文をブログにアップ...
その他

2019年を振り返って。 判決・執筆・仕事・趣味など。

2019年ももう終わりですね。 今年もブログを見てくださった皆様ありがとうございました。 今回は、2019年を振り返ってみたいと思います。 まずは2019年の注目判決から。■2019年の注目判決 今年は医薬分野の最高裁判決が1件...
顕著な効果

<知財高裁/ナゾネックス点鼻液特許の審取訴訟> 特許発明の効果の顕著性が認められなかった事例

<判決紹介> ・平成31年(行ケ)第10006号 審決取消請求事件(第1事件) ・平成31年(行ケ)第10058号 審決取消請求事件(第2事件) ・令和元年12月25日判決言渡 ・知的財産高等裁判所第3部 鶴岡稔彦 山門優 高橋彩 ...
ジェネリック

<知財高裁/アリムタ特許の審取訴訟> 本件特許発明の効果が読み取れないという原告の主張は進歩性欠如の根拠として採用されなかったが、実施可能要件/サポート要件違反の根拠として使えそうな事例

<判決紹介> ・平成30年(行ケ)第10116号 審決取消請求事件 ・令和元年11月28日判決言渡 ・知的財産高等裁判所第2部 森義之 眞鍋美穂子 熊谷大輔 ・原告:ニプロ株式会社 ・被告:イーライ リリー アンド カンパニー ...
サポート要件

<知財高裁/セレコキシブ特許の審取訴訟> 数値範囲全体にわたり、セレコキシブの生物学的利用能が改善されると認識できないとして、サポート要件違反と判断された事例

<判決紹介>・平成30年(行ケ)第10110号 審決取消請求事件(第1事件)・同年(行ケ)第10112号 審決取消請求事件(第2事件)・同年(行ケ)第10155号 審決取消請求事件(第3事件)・令和元年11月14日判決言渡  ・知...