AI

AI特許ランキングを正しく見る

3月10日付の日経新聞で、「AI特許 米中が逆転 上位50に中国19社、国策映す」という記事がありました。2016~18年の3年間で公開された特許(日米欧中WIPOなど)の出願件数を調べたそうです。調査はパテント・リザルト社の協力で行ったそ...
特許メモ

PCT指定国は全指定で

PCT出願を行う際、特許事務所から出願人へ、指定国の「全指定」or「日本除外」の希望を聞かれることがあるかと思いますので、その点について書いてみます(全指定は、「日本を指定国に含む」や、「自己指定」とも言われます)。PCT出願の指定国は、み...
日常

事務所のホームページが新しくなりました!

私が勤務している特許事務所(SK特許業務法人)のホームページが新しくなりました。以前のホームページは手作り感が強く、刺激的なコンテンツが多かったのですが、今回のリニューアルで普通のホームページに近づいたと思います。ちょっと気になるところがあ...
その他

2018年を振り返って。 判決・執筆・仕事・趣味など。

2018年ももう終わりですね。今年もブログを見てくださった皆様ありがとうございました。今回は、2018年を振り返ってみたいと思います。まずは2018年の注目判決から。■2018年の注目判決今年は医薬分野の大合議判決が1件ありました。・7月2...
侵害

クレームの「測定」を狭く解釈した上で、被告方法は技術的範囲に含まれないと判断した事例

<判決紹介>・平成29年(ワ)第28884号  特許権侵害差止等請求事件・平成30年11月28日判決言渡・東京地方裁判所民事第29部 山田真紀 伊藤清隆 西山芳樹・原告:ベー・エル・アー・ハー・エム・エス・ゲーエムベーハー・被告:...
用途特許

引例(ウェブページ)の「製品の特徴」の欄に「止血剤」の一行記載があったが、「止血剤」の用途は進歩性ありと判断された事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10158号 審決取消請求事件・平成30年10月30日判決言渡・知的財産高等裁判所第1部 高部眞規子 杉浦正樹 片瀬亮・原告:スリー・ディー・マトリックス インク・被告:マサチューセッツ インスティテュート...
製剤特許

アムロジピン+酸化鉄+被覆層を有しない製剤特許の進歩性が維持された事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10160号  審決取消請求事件・平成30年10月11日判決言渡・知的財産高等裁判所第3部 鶴岡稔彦 高橋彩 間明宏充・原告:エルメッドエーザイ株式会社・被告:大日本住友製薬株式会社・特許5689...
引例

引用発明の認定に誤りがあるとして、進歩性なしの異議の決定が取り消された事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10117号  特許取消決定取消請求事件・平成30年11月6日判決言渡・知的財産高等裁判所第3部 鶴岡稔彦 寺田利彦 間明宏充・原告:アルフレッサファーマ株式会社・被告:特許庁長官・特許58450...
結晶特許

フェブキソスタットC晶、G晶の結晶特許、知財高裁も進歩性なしと判断

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10147号審決取消請求事件・平成30年11月20日判決言渡・知的財産高等裁判所第1部 高部眞規子 杉浦正樹 片瀬亮・原告:帝人株式会社・被告:日本ケミファ株式会社・特許3547707・発明の名称:2-(3...
結晶特許

結晶化条件の組み合わせに基づく非容易想到性、顕著な効果を主張したが認められなかった事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10196号 審決取消請求事件・平成30年11月21日判決言渡・知的財産高等裁判所第4部 大鷹一郎 古河謙一 関根澄子・原告:メルク・シャープ・アンド・ドーム・コーポレーション・原告:メルク  シ...
データの後出し

<ハーセプチン用法特許の審決取消訴訟> 実施例に書いた定性的効果(未来形)に基づいて実験データを提出したが、定性的効果を超えて参酌することはできないと判断された事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10106号 審決取消請求事件・平成30年10月22日判決言渡・知的財産高等裁判所第2部 森義之 森岡礼子 古庄研・原告:セルトリオン・インコーポレイテッド・同補助参加人:ファイザー株式会社・被告:ジェネン...
用法/用量特許

ハーセプチン用法用量特許、知財高裁は進歩性なしと判断(シミュレーションの件)

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10165号 審決取消請求事件(以下「甲事件」という。) ・平成29年(行ケ)第10192号審決取消請求事件(以下「乙事件」という。)・平成30年10月11日判決言渡・知的財産高等裁判所第1部 高部眞規子 ...
ジェネリック

(炭酸ランタン4水和物特許の審決取消訴訟)審決と判決で技術常識又は周知技術の認定が異なった結果、動機づけありと判断された事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10171号 審決取消請求事件・平成30年9月19日判決言渡・知的財産高等裁判所第4部 大鷹一郎 山門優 筈井卓矢・原告:沢井製薬株式会社・被告:シャイア インターナショナル ライセンシング ベー.ブイ.・...
用途特許

トレリーフ(ゾニサミド)用途特許に対する無効審判、結果は特許維持

<審決紹介>・無効2017-800120・審決日:2018年6月13日・合議体:審判長 特許庁審判官 村上騎見高、審判官 蔵野雅昭、審判官 淺野美奈・請求人:テバ・ホールディングス 株式会社・被請求人:大日本住友製薬 株式会社・特許第336...
薬理データ

「阻害するための組成物」クレームと、明細書に疾患治療の薬理データがない場合の「炎症疾患の処置のための組成物」クレームのサポート要件が判断された抗体特許の審決例

<審決紹介>・無効2017-800008・審決日:2018年6月7日・合議体:審判長 特許庁審判官 關政立、審判官 田村聖子、審判官 冨永みどり・請求人:サン ファーマ グローバル エフゼットイー・被請求人:ジェネンテック,インコーポレイテ...
数値限定

重量平均分子量を意味すると「合理的に推認」できるため、クレームの平均分子量は明確と判断された事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10210号 審決取消請求事件・平成30年9月6日判決言渡・知的財産高等裁判所第3部 鶴岡稔彦 高橋彩 寺田利彦・原告:ロート製薬株式会社・被告:Y・特許5403850・発明の名称:眼科用清涼組成物■コメン...
用途特許

クレームの用途を狭く解釈することにより、甲文献に対して新規性ありと判断した事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10114号  審決取消請求事件・平成30年7月18日判決言渡 ・知的財産高等裁判所第4部 大鷹一郎 古河謙一 関根澄子・原告:日新製薬株式会社、日本ケミファ株式会社・被告:オリオン コーポレーシ...
数値限定

数値限定を含むクレームのサポート要件(数値範囲の効果)と、明確性要件(条件)が判断された事例

 <判決紹介>・平成29年(行ケ)第10178号 審決取消請求事件・平成30年6月27日判決言渡・知的財産高等裁判所第4部 大鷹一郎 古河謙一 関根澄子・原告:トライスター テクノロジーズ・被告:エーザイ・アール・アンド・ディー・...
抗体特許

機能限定抗体特許の侵害訴訟において、被告製品が機能を有していても、技術的範囲に含まれないと判断された事例

 <判決紹介>・平成28年(ワ)第11475号  特許権侵害差止等請求事件・平成30年3月28日判決言渡・東京地方裁判所民事第29部  嶋末和秀 伊藤清隆 西山芳樹・原告:バクスアルタ インコーポレーテッド・原...
引例

(ロスバスタチンCa物質特許の知財高裁大合議判決)甲2の置換基が2000万通り以上の選択肢の1つで、且つ積極的あるいは優先的に選択すべき事情がないので引用発明と認定できないと判断された事例

<判決紹介>・平成28年(行ケ)第10182号審決取消請求事件 同第10184号審決取消請求事件・平成30年4月13日判決言渡・知的財産高等裁判所特別部 清水節 髙部眞規子 森義之 鶴岡稔彦&#160...