引例

引用発明の認定に誤りがあるとして、進歩性なしの異議の決定が取り消された事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10117号  特許取消決定取消請求事件・平成30年11月6日判決言渡・知的財産高等裁判所第3部 鶴岡稔彦 寺田利彦 間明宏充・原告:アルフレッサファーマ株式会社・被告:特許庁長官・特許58450...
結晶特許

フェブキソスタットC晶、G晶の結晶特許、知財高裁も進歩性なしと判断

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10147号審決取消請求事件・平成30年11月20日判決言渡・知的財産高等裁判所第1部 高部眞規子 杉浦正樹 片瀬亮・原告:帝人株式会社・被告:日本ケミファ株式会社・特許3547707・発明の名称:2-(3...
結晶特許

結晶化条件の組み合わせに基づく非容易想到性、顕著な効果を主張したが認められなかった事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10196号 審決取消請求事件・平成30年11月21日判決言渡・知的財産高等裁判所第4部 大鷹一郎 古河謙一 関根澄子・原告:メルク・シャープ・アンド・ドーム・コーポレーション・原告:メルク  シ...
データの後出し

<ハーセプチン用法特許の審決取消訴訟> 実施例に書いた定性的効果(未来形)に基づいて実験データを提出したが、定性的効果を超えて参酌することはできないと判断された事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10106号 審決取消請求事件・平成30年10月22日判決言渡・知的財産高等裁判所第2部 森義之 森岡礼子 古庄研・原告:セルトリオン・インコーポレイテッド・同補助参加人:ファイザー株式会社・被告:ジェネン...
用法/用量特許

ハーセプチン用法用量特許、知財高裁は進歩性なしと判断(シミュレーションの件)

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10165号 審決取消請求事件(以下「甲事件」という。) ・平成29年(行ケ)第10192号審決取消請求事件(以下「乙事件」という。)・平成30年10月11日判決言渡・知的財産高等裁判所第1部 高部眞規子 ...
ジェネリック

(炭酸ランタン4水和物特許の審決取消訴訟)審決と判決で技術常識又は周知技術の認定が異なった結果、動機づけありと判断された事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10171号 審決取消請求事件・平成30年9月19日判決言渡・知的財産高等裁判所第4部 大鷹一郎 山門優 筈井卓矢・原告:沢井製薬株式会社・被告:シャイア インターナショナル ライセンシング ベー.ブイ.・...
用途特許

トレリーフ(ゾニサミド)用途特許に対する無効審判、結果は特許維持

<審決紹介>・無効2017-800120・審決日:2018年6月13日・合議体:審判長 特許庁審判官 村上騎見高、審判官 蔵野雅昭、審判官 淺野美奈・請求人:テバ・ホールディングス 株式会社・被請求人:大日本住友製薬 株式会社・特許第336...
薬理データ

「阻害するための組成物」クレームと、明細書に疾患治療の薬理データがない場合の「炎症疾患の処置のための組成物」クレームのサポート要件が判断された抗体特許の審決例

<審決紹介>・無効2017-800008・審決日:2018年6月7日・合議体:審判長 特許庁審判官 關政立、審判官 田村聖子、審判官 冨永みどり・請求人:サン ファーマ グローバル エフゼットイー・被請求人:ジェネンテック,インコーポレイテ...
数値限定

重量平均分子量を意味すると「合理的に推認」できるため、クレームの平均分子量は明確と判断された事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10210号 審決取消請求事件・平成30年9月6日判決言渡・知的財産高等裁判所第3部 鶴岡稔彦 高橋彩 寺田利彦・原告:ロート製薬株式会社・被告:Y・特許5403850・発明の名称:眼科用清涼組成物■コメン...
用途特許

クレームの用途を狭く解釈することにより、甲文献に対して新規性ありと判断した事例

<判決紹介>・平成29年(行ケ)第10114号  審決取消請求事件・平成30年7月18日判決言渡 ・知的財産高等裁判所第4部 大鷹一郎 古河謙一 関根澄子・原告:日新製薬株式会社、日本ケミファ株式会社・被告:オリオン コーポレーシ...
数値限定

数値限定を含むクレームのサポート要件(数値範囲の効果)と、明確性要件(条件)が判断された事例

 <判決紹介>・平成29年(行ケ)第10178号 審決取消請求事件・平成30年6月27日判決言渡・知的財産高等裁判所第4部 大鷹一郎 古河謙一 関根澄子・原告:トライスター テクノロジーズ・被告:エーザイ・アール・アンド・ディー・...
抗体特許

機能限定抗体特許の侵害訴訟において、被告製品が機能を有していても、技術的範囲に含まれないと判断された事例

 <判決紹介>・平成28年(ワ)第11475号  特許権侵害差止等請求事件・平成30年3月28日判決言渡・東京地方裁判所民事第29部  嶋末和秀 伊藤清隆 西山芳樹・原告:バクスアルタ インコーポレーテッド・原...
引例

(ロスバスタチンCa物質特許の知財高裁大合議判決)甲2の置換基が2000万通り以上の選択肢の1つで、且つ積極的あるいは優先的に選択すべき事情がないので引用発明と認定できないと判断された事例

<判決紹介>・平成28年(行ケ)第10182号審決取消請求事件 同第10184号審決取消請求事件・平成30年4月13日判決言渡・知的財産高等裁判所特別部 清水節 髙部眞規子 森義之 鶴岡稔彦&#160...
先使用権

(ピタバスタチン錠の特許侵害訴訟)4年以上前のサンプル薬の水分含量が本件発明の範囲内であったと推認できないとして先使用権が認められなかった事例

<判決紹介>・平成29年(ネ)第10090号 特許権侵害差止請求控訴事件・平成30年4月4日判決言渡・知的財産高等裁判所第4部 髙部眞規子 山門優 片瀬亮・控訴人:東和薬品株式会社・被控訴人:興和株式会社・特許5190159・発明の名称:医...
手続違背

拒絶理由を通知せずに拒絶審決をしたことが手続違背の違法と判断された事例

<判決紹介>・平成28年(行ケ)第10218号  審決取消請求事件・平成30年1月30日判決言渡・知的財産高等裁判所第1部 清水節 中島基至 岡田慎吾・原告:イデラ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド・被告:特許庁長官...
実施可能要件

特許発明と共通構造を有する化合物に効果を有さないものがあるため実施可能要件違反との主張が認められなかった事例

 <判決紹介>・平成29年(行ケ)第10007号  審決取消請求事件・平成30年1月22日判決言渡  ・知的財産高等裁判所第4部 髙部眞規子 古河謙一 関根澄子・原告:バイエルクロップサイエンス株式会...
結晶特許

結晶特許において、除くクレームへの訂正は認められたが、分割の要件を満たさず進歩性がないと判断された事例

<判決紹介> ・平成28年(行ケ)第10278号  特許取消決定取消請求事件 ・平成30年1月15日判決言渡 ・知的財産高等裁判所第4部 髙部眞規子 山門優 片瀬亮 ・原告:日産化学工業株式会社 ・被告:特許庁長官 ・特許570...
特許ニュース

(バクスアルタ 対 中外製薬)エミシズマブに対する特許侵害訴訟 東京地裁で中外製薬が勝訴

「中外製薬」の新薬エミシズマブに対して「バクスアルタ」が提起した特許侵害訴訟の件で、東京地方裁判所は中外製薬勝訴の判決を言い渡したそうです。ニュースリリースはこちらです。エミシズマブは薬価収載前とのことです。▼エミシズマブに関する特許侵害訴...
バイオメモ

STAP細胞の特許出願の今(2018年2月)

STAP細胞の日本の特許出願(特表2015-516812)に拒絶査定がでたそうです。・日本のSTAP特許出願に拒絶査定 これまでの経過は以下の通りです。 2012/04/24:優先日(米国) 2013/04/24:PCT出願 2014/10...
特許メモ

欧州特許庁の維持年金は高いが、10ヶ国にバリデーションするならそうでもないという話

欧州特許庁への特許出願では日米とは異なり、特許が登録になる前から維持年金費用が発生します。2018年2月時点では、欧州特許庁へ支払う費用は下記の通りです。分割出願にも親出願の出願日を基準として維持年金が発生します。(2020年4月に料金改定...