バイオメモ

STAP細胞の特許出願の今

 少し前に、STAP細胞の特許出願の各国での維持年金が支払われていることや、日本で審査請求がされたことなどがニュースになっていました。 日本では2016/4/22に審査請求がされています。請求項1は下記です(74あります)。「【請...
延長登録

先発品が含有していない添加物である濃グリセリンを含有する後発品に対して、延長された製剤特許権の効力は及ばないと判断された事例

<判決紹介>・平成27年(ワ)第12414号 特許権侵害差止請求事件・平成28年3月30日判決言渡・東京地方裁判所民事第29部 嶋末和秀、鈴木千帆、笹本哲朗・原告:デビオファーム・インターナショナル・エス・アー・被告:東和薬品株式会社・特許...
顕著な効果

モメタゾン水性懸濁液特許の維持審決、顕著な効果の判断に誤りがあるとして取消し

<判決紹介>・平成27年(行ケ)第10054号 審決取消請求事件・平成28年3月30日判決言渡・知的財産高等裁判所第2部 清水節、片岡早苗、新谷貴昭・原告:東和薬品株式会社・被告:メルク・シャープ・アンド・ドーム・コーポレーション・特許34...
用法/用量特許

タダラフィル用量特許の維持審決、進歩性判断に誤りがあるとして取消し

 <判決紹介>・平成27年(行ケ)第10113号  審決取消請求事件・平成28年3月24日判決言渡・知的財産高等裁判所第3部 鶴岡稔彦、大西勝滋、神谷厚毅・原告:東和薬品株式会社・被告:イコス・コーポレイション...
特許メモ

siRNA、miRNA関連特許の登録件数増加中

siRNA、miRNA関連特許の登録件数の推移をざっと調べてみました。siRNA、miRNA関連の日本と米国特許の登録件数(該当年に登録された件数)の推移です。「登録:2000~2015年」×「タイトル・クレーム・要約」×「キーワード」で検...
特許メモ

核酸医薬特許に関する審査ハンドブックまとめ

【Q】特許庁のウェブサイトに特許・実用新案審査ハンドブックというものがありました。 結構な量ですが、核酸医薬の特許について解説している箇所はありますか?【A】あります。 審査ハンドブックは、審査業務の手続的事項や留意事項がまとめら...
均等

マキサカルシトール製法特許侵害訴訟、知財高裁大合議も均等と判断

<判決紹介>・平成27年(ネ)第10014号 特許権侵害行為差止請求控訴事件・平成28年3月25日判決言渡、知的財産高等裁判所特別部・控訴人(被告):DKSHジャパン株式会社,株式会社ポーラファルマ,岩城製薬株式会社,高田製薬株式会社・被控...
ジェネリック

オキサリプラチン特許侵害訴訟。クレームの緩衝剤は添加したものに限られないし、先行文献の追試は正確に再現されていないから採用できないと判断された事例。

<判決紹介>・平成27年(ワ)第12416号 特許権侵害差止請求事件・平成28年3月3日判決言渡、東京地方裁判所民事第46部・原告:デビオファーム・インターナショナル・エス・アー・被告:日本化薬株式会社■コメント新薬 vs&#16...
バイオメモ

iPS細胞の開発から10年

京都大学 山中伸弥教授のグループによりiPS細胞(人工多能性幹細胞)の開発が発表されてからもうすぐ10年が経つそうです。下記は10年前の2006年に公開された論文です。 マウス由来のiPS細胞を作製したことが記載されています。・Induct...
論文・セミナー

(2月22日) 医薬品の特許調査セミナーを開催します。

医薬品の特許調査セミナーの講師を務めさせていただくことになりました。一昨年に後発品メーカー視点の調査セミナーを開催しましたが、今回は新薬メーカー視点の内容になっています。 セミナーは2部制で、1部が調査全般、2部が配列検索に関する...
食品特許

食品の用途特許が認められる日は近い!

下記の配布資料によると、4月中を目処に、食品の用途特許が認められるようになりそうです。トクホや機能性表示食品の普及により、食品にも用途特許が認められる理由ができてきたということだと思います。これで食品業界からの特許出願が増加すると思われます...
明確性

「Aであって、B」と「Bであって、且つA」が同じかどうかが判断された事例

<判決紹介>・平成27年(行ケ)第10119号 審決取消請求事件・平成27年12月8日判決言渡、知的財産高等裁判所第2部・原告: 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社・被告: 株式会社JKスクラロースジャパン■コメント原告の特許3938968に対...
データの後出し

後出し文献で示された相乗効果を参酌してもよいかが判断された事例

<判決紹介>・平成24年(ワ)第36311号 特許権侵害差止請求事件・平成27年10月30日判決言渡、東京地方裁判所民事第40部・原告: メリアル エス アー エス・被告: フジタ製薬株式会社■コメント特許3702965(優先日1996/3...
延長登録

ジェネンテックの「用法・用量」に関する延長登録出願の最高裁判決

<判決紹介>「用法・用量」に関する延長登録出願の最高裁判決が出ました。特許庁の上告は棄却さました。☆・平成26年(行ヒ)第356号 審決取消請求事件、平成27年11月17日 最高裁判所第三小法廷・原審:知財高裁大合議判決(平成25年(行ケ)...
論文・セミナー

「知財管理」11月号に抗体特許の論文が掲載されました。

知財管理 2015年11月号に論文が掲載されました! 11月号の目次はこちらです↓。1582~1592頁に載りました。 ! 論文タイトルと抄録は下記の通りです。 抗体医薬特許の分野では、「アミノ酸配列の限定のない...
構成と効果

噂のノンアル特許、東京地裁はオールフリーまたはダブルゼロに基づき進歩性欠如の無効理由ありと判断

<判決紹介>・平成27年(ワ)第1025号 特許権侵害差止請求事件・平成27年10月29日判決言渡、東京地方裁判所民事第46部・原告: サントリーホールディングス株式会社・被告: アサヒビール株式会社■コメント特許5382754の特許権者で...
薬理データ

併用投与の薬理データがないために実施可能要件が認められなかった事例

<判決紹介>・平成26年(行ケ)第10238号 審決取消請求事件・平成27年10月13日判決言渡、知的財産高等裁判所第2部・原告: キメリクス,インコーポレイテッド・被告: 特許庁長官■コメント特願2008-505632に対する拒絶審決の取...
薬理データ

クレームに併用が記載された特許出願の実施可能要件において、併用効果を示す実施例がなくても、併用効果以外の技術上の意義が考慮された事例

<判決紹介>平成26年(行ケ)第10238号 審決取消請求事件■コメント特願2006-536494に対する拒絶審決の取消訴訟。争点は、本願が実施可能要件を満たしているかどうか。 医薬用途クレームとそれに必要な薬理データを検討する際...
用途特許

引例に医薬用途の1行記載と、関連性のある医薬用途の実施例が記載されていた事例

<判決紹介>平成26年(行ケ)第10182号 審決取消請求事件■コメント特願2005-191506に対する拒絶審決の取消訴訟。本願の医薬用途は「うつ症状」の改善である。引例1、2には「うつ病」の改善を示唆する1行記載がある。また、引例1、2...
特許調査

特許検索サービスJP-NETの改善活動

最近、特許検索サービスのJP-NETがVer.8.70になりました。いろいろと改善されていますが、 「公報表示画面から結果一覧画面へ戻った際、閲覧していた公報番号が画面先頭に表示されるよう対応しました。」は、地味にありがたいです。戻りを押し...