明確性

「Aであって、B」と「Bであって、且つA」が同じかどうかが判断された事例

<判決紹介>・平成27年(行ケ)第10119号 審決取消請求事件・平成27年12月8日判決言渡、知的財産高等裁判所第2部・原告: 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社・被告: 株式会社JKスクラロースジャパン■コメント原告の特許3938968に対...
データの後出し

後出し文献で示された相乗効果を参酌してもよいかが判断された事例

<判決紹介>・平成24年(ワ)第36311号 特許権侵害差止請求事件・平成27年10月30日判決言渡、東京地方裁判所民事第40部・原告: メリアル エス アー エス・被告: フジタ製薬株式会社■コメント特許3702965(優先日1996/3...
延長登録

ジェネンテックの「用法・用量」に関する延長登録出願の最高裁判決

<判決紹介>「用法・用量」に関する延長登録出願の最高裁判決が出ました。特許庁の上告は棄却さました。☆・平成26年(行ヒ)第356号 審決取消請求事件、平成27年11月17日 最高裁判所第三小法廷・原審:知財高裁大合議判決(平成25年(行ケ)...
論文・セミナー

「知財管理」11月号に抗体特許の論文が掲載されました。

知財管理 2015年11月号に論文が掲載されました! 11月号の目次はこちらです↓。1582~1592頁に載りました。 ! 論文タイトルと抄録は下記の通りです。 抗体医薬特許の分野では、「アミノ酸配列の限定のない...
構成と効果

噂のノンアル特許、東京地裁はオールフリーまたはダブルゼロに基づき進歩性欠如の無効理由ありと判断

<判決紹介>・平成27年(ワ)第1025号 特許権侵害差止請求事件・平成27年10月29日判決言渡、東京地方裁判所民事第46部・原告: サントリーホールディングス株式会社・被告: アサヒビール株式会社■コメント特許5382754の特許権者で...
薬理データ

併用投与の薬理データがないために実施可能要件が認められなかった事例

<判決紹介>・平成26年(行ケ)第10238号 審決取消請求事件・平成27年10月13日判決言渡、知的財産高等裁判所第2部・原告: キメリクス,インコーポレイテッド・被告: 特許庁長官■コメント特願2008-505632に対する拒絶審決の取...
薬理データ

クレームに併用が記載された特許出願の実施可能要件において、併用効果を示す実施例がなくても、併用効果以外の技術上の意義が考慮された事例

<判決紹介>平成26年(行ケ)第10238号 審決取消請求事件■コメント特願2006-536494に対する拒絶審決の取消訴訟。争点は、本願が実施可能要件を満たしているかどうか。 医薬用途クレームとそれに必要な薬理データを検討する際...
用途特許

引例に医薬用途の1行記載と、関連性のある医薬用途の実施例が記載されていた事例

<判決紹介>平成26年(行ケ)第10182号 審決取消請求事件■コメント特願2005-191506に対する拒絶審決の取消訴訟。本願の医薬用途は「うつ症状」の改善である。引例1、2には「うつ病」の改善を示唆する1行記載がある。また、引例1、2...
特許調査

特許検索サービスJP-NETの改善活動

最近、特許検索サービスのJP-NETがVer.8.70になりました。いろいろと改善されていますが、 「公報表示画面から結果一覧画面へ戻った際、閲覧していた公報番号が画面先頭に表示されるよう対応しました。」は、地味にありがたいです。戻りを押し...
プロダクトバイプロセス

プラバスタチンNaのプロダクトバイプロセスクレームの最高裁判決

<判決紹介>プロダクトバイプロセス(PBP)クレームの最高裁判決がでました。 破棄差戻し、だそうです。大合議のときはあまり影響ないなと思っていましたが、これはちゃんと検討・対策しないとまずそうです。 これからいろんなところで解説さ...
メカニズム剤

訂正で入ったメカニズム剤の進歩性を判断した事例

<判決紹介>平成25年(行ケ)第10058号 審決取消請求事件■コメント訂正で入ったメカニズム剤(ヒト結膜肥満細胞安定化剤)の進歩性が争点。 主引例甲1には医薬用途(アレルギー性結膜炎)が記載されていて、甲4にはメカニズムが記載されていた。...
進歩性

背景技術の1文献と周知技術により進歩性が否定された抗体特許事例

<判決紹介>平成26年(行ケ)第10139号 審決取消請求事件(甲事件)平成26年(行ケ)第10085号 審決取消請求事件(乙事件)・平成27年4月13日判決言渡判決言渡、知的財産高等裁判所第3部・甲事件原告: スキャンティボディーズ・ラボ...
除くクレーム

経皮吸収製剤(物)の特許において、使用方法を除くクレームが減縮に該当しないと判断された事例

<判決紹介>平成26年(行ケ)第10204号 審決取消請求事件■コメント除くクレーム系ではまぁまぁ重要判決。 本件特許は経皮吸収製剤(物)の特許。 被告は特定の使用方法を除くように訂正をしたが、裁判所は訂正発明が技術的に明確とはいえないので...
顕著な効果

試験結果の信頼性が低いことなどから顕著な効果が無いと判断された事例

<判決紹介>平成24年(行ケ)第10419号 審決取消請求事件■コメント裁判所は、下記(1)~(3)などを考慮して本願発明には顕著な効果が無いと判断した。 審決取消。 ☆☆☆(1)甲16等によれば本願明細書に記載の試験結果(死亡率減少率68...
論文・セミナー

バイオ医薬品特許のセミナーを開催しました。

先日無事にセミナーを終えました。 お忙しい中お越しいただいた受講者の皆様、誠にありがとうございました。今回はバイオ医薬特許(特に抗体特許)のセミナーということで、タイトルに目新しさはありませんでしたが、内容的には独自の情報(調査・...
論文・セミナー

(2月25日) バイオ医薬品特許のセミナーを開催します。

2月25日(水)にバイオ医薬品の特許出願の留意点に関するセミナーを開催いたします。 分野は抗体医薬を中心に、RNAi、幹細胞、特許調査などです。 一般的な話にとどまらず、私自身が実務の中で気付いたことや、独自調査により見えてきたこ...
顕著な効果

HFO-1234zeとPOEの組合わせの顕著な効果が認められなかった事例

<判決紹介> 平成26年(行ケ)第10104号 審決取消請求事件■コメント原告は、HFO-1234zeとポリオールエステルの組み合わせに、優れた混和性及び安定性という当業者にとって予想外の顕著な効果があることを主張したが、認められなかった。...
結晶特許

結晶特許において回折角が一致しないので非侵害と判断された事例

<判決紹介>平成25年(ワ)第33993号 特許権侵害差止等請求事件■コメント結晶特許に関する新薬vsジェネリックの侵害訴訟。 先発品はリバロ(一般名:ピタバスタチンカルシウム)。被告製品の15本のピークの回折角のうち、9本がクレームの回折...
結晶特許

結晶特許において29条の2の拒絶審決が取り消された2事例

<判決紹介>平成25年(行ケ)第10285号、第10286号 審決取消請求事件■コメント引例の技術内容の認定に誤りがあると判断された。 ☆■抜粋・平成25年(行ケ)第10285号、第10286号 審決取消請求事件・平成27年1月22日判決言...
侵害

製品サンプルの一部が特許発明の構成要件を充足していても差止めが認められなかった事例

<判決紹介>平成24年(ワ)第15621号 特許権侵害行為差止等請求事件■コメント合金特許の特許侵害訴訟。 被告製品サンプルの中には、本件特許発明の構成要件を充足しているものがあったが、種々の事情を総合考慮して差止めが認められなか...